先日、
「いつも気を配って店内を片付けているのに、なんだかスッキリしない」というご相談をいただきました。
また、そもそも「片付けが苦手です」という店主さんにも多くお会いします。
店内をスッキリさせる第一歩は
レジ周りで、見せるモノと見せないモノを区別することです。
見せるモノは、お客様に関係のあるもの。
レジ前商品、お知らせPOP、カルトン(お金を受け渡しするトレイ)やカードリーダー器など。お客様の手が触れるものだけです。
見せないモノは、書類・伝票、文房具類、電卓といったスタッフのみが使用するもの。
判断の軸は「お客様」です。
私がこれまでお会いしたなかで感じるのは
作業をテキパキこなす、デキる人ほど
「またすぐ使うから」「手に取りやすいから」と、レジ周りが自分中心になりがちです。
いったんレジの外側に出て、
お客様の立つ場所から何が見えているか確かめてみましょう。
見せないようにするには2つの方法があります。
【1: 見えない場を利用する】
レジ台の下や足元など、お客様から見えない「死角」に置くようにする。
必ずしも、レジ周りに置かなくても良いものは整理整頓し、他へ移動します。
【2: 見えない場をつくる】
見えているレジ背後の棚でも、扉付きやカーテンを利用すれば隠せます。
レジの脇に、レジと同じ高さでL型の囲いを作れば、囲いの中は見えなくなります。
写真の事例は、片付け苦手なエステサロンさん(2021年施工)
beforeでは、入口から奥のキッチンまで見えてしまい、お客様が落ち着けないのが気になっていました。
また、お客様にサービス案内するたびに、カウンターがモノであふれてしまっていました。
そこで「見せる・見せない」の線引きをして、
カーテンで仕切ったところ、afterのようにスッキリして、リバウンドもしなくなりました。
あなたのお店がスッキリしないときは、
お客様の立つ位置から「見せる・見せない」チェックをして
見せないモノを隠すようにしてみてください。